Recording device
多機能収録装置(プリンタ内蔵) AccuSEIS Cento PRO
先進の機能を持った地震収録装置 AccuSEIS Cento にプリンタを内蔵しました。
■製品特徴
- ●収録機能
- ●ユーザインターフェース
- ●信頼性の確保
GPSによる正確な時刻管理
GPS信号に含まれる極めて正確な時刻情報に「毎秒」同期しています(※1)。Cento PROで収録された地震波形データであれば、世界中どこに設置されたものであろうとも1000Hzサンプリング(0.001秒)レベルで見比べても時刻のズレがありません。
※1 Cento PROにGPSアンテナが接続され測位している状態の時
過去1年間(※2)の震動記録を保持
常に震動波形データを収録し続けており、その連続記録の中から任意の時間の震動記録を過去に遡って確認することができる「後トリガ機能」を備えています。
※2 18ch 100Hzサンプリング収録で、健全性データ連続記録未保存時
ネットワークによる複数台連動
「○年○月○日○時○分○秒から、○秒間の地震記録を保存」という情報をネットワーク経由でやりとりし、複数のCento PROが同時刻の地震波形データを切り出して記録媒体に保存します。ネットワークの信号遅延に関係なく、正確な同時刻の地震データが確保できます。GPS時刻同期と連続記録を行なっているからこそ可能な「ネットワークトリガ機能」です。
専用ソフトウェアは不要
全ての設定や操作、地震記録の確認をネットワーク接続されたパソコンのブラウザ(※5)から行うことがで きます。地震波形データのテキスト変換(数値化)も専用ソフトウェアを使用せずにブラウザ上の操作だけで行えます。
※5 推奨ブラウザ Google Chrome Ver.71.0.3578.98以降
スマートフォンやタブレットから
WiーFi 親機(※6)を内蔵しており、お手持ちのスマートフォンやタブレットからもアクセス可能です。
※6 IEEE802.11g (2.4GHz)規格 セキュリティ「WPA2-PSK」対応の機器が必要
表示・操作・データ回収
有機ELによる表示とキー操作により、表示の切替や操作が可能です。また内蔵プリンタで地震情報を紙に残すこともできます。USBポートを装備し、USBメモリ(※7)を接続することで、予め設定しておいた期間の地震データを自動でコピー(回収)できます。Cento PROは、ネットワーク機器がなくとも使用可能です。
※7 FAT32もしくはexFATでフォーマットしたもの
システムの健全性確認と記録
Cento PROだけではなく、接続されるADCや専用検出器AccuSEIS203の、内部電圧・温度、装置ステータスを確認することができます。(Cento PROは16種類の内部電圧・温度と24項目のステータス。ADC/203は12種類の内部電圧・温度と15項目のステータスが確認できます)これらが異常値の場合は、接点を出力したりメール配信(※3)を行うことができ、システム故障の前兆を未然に捉えることができます。また健全性に関する情報は震動記録と同時に連続記録として残すことも可能。地震データが収録された時のシステムの状態を後から地震波形データと並べて検証できます。
※3 Cento PROから接続できるメールサーバが必要です
地震記録の保存
記録媒体にはSSDを採用。振動や衝撃に強くCento PROが震度7の地震で揺れていても地震を記録し続けます。さらにオプションとして、産業用の高信頼性SSD(※4)への変更も可能です。
※4 記録容量が標準SSDの1/4になります
精密二軸振動試験装置
■機器仕様
型式 | AccuSEIS Cento PRO | ||
収録 | チャンネル数 | 最大18成分 | |
サンプリング周波数 | 100Hz・200Hz・500Hz・1000Hzから選択 | ||
フィルタ | 4方式から選択 1) 6次バタワース近似 (カットオフ周波数:15Hz, 30Hz, 60Hz, 100Hz, 150Hz, 200Hz, 400Hz) 2) 最小位相FIR (カットオフ周波数:30Hz) 3) 直線位相FIR (カットオフ周波数:15Hz, 30Hz, 60Hz, 150Hz) 4) フィルタなし |
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時計 | 時刻同期方法 | GPSまたはNTP | |
時刻精度 | GPS同期時 ±10μ秒以内(ADCサンプル同期精度/GPS測位時) NTP同期時 ±1m秒以内(GPSに同期したNTPサーバと同一ラックの場合) |
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うるう秒対応 | GPS測位時またはNTPサーバ同期時にうるう秒対応 | ||
演算処理 | 演算データ | 最大値、3成分ベクトル合成最大値、水平成分ベクトル合成最大値、計測震度、SI値、応答値、卓越周波数(全検出器分)、 長周期地震動階級、最大速度値(全検出器分) |
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震度演算アルゴリズム | 気象庁方式 | ||
震度演算方式 | 常時10秒毎に演算を実施 | ||
トリガ判定処理 | トリガソース | 振幅値,、計測震度、3成分合成、水平成分合成、装置のステータス、ネットワークトリガ | |
トリガ方式 | 各トリガソースの判定レベルおよび判定論理式(チャンネルおよびAND/ORの組み合わせ)により判定 | ||
トリガ動作 | 記録、接点出力、データ伝送、メール送信、内蔵プリンタ印刷 | ||
記録媒体 | 容量 | 標準SSD/256GB(18ch、サンプリング周波数100Hz時、1年間の波形データを記録可能) | |
多重化 | なし | ||
記録 | 連続記録 | 波形データ 全チャンネルの連続データを収録(1〜10分の任意設定時間毎に記録) 常時演算データ 3成分ベクトル合成、水平成分ベクトル合成、計測震度、卓越周波数(全検出器分) 健全性データ 電源・電圧状態、装置内温度、収録部ー検出器通信状態 |
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イベント記録 | 波形データ トリガ前後の任意設定時間を記録 演算データ 最大値、3成分ベクトル合成最大値、水平成分ベクトル合成最大値、計測震度、SI値、応答値、卓越周波数(全検出器分)、 長周期地震動階級、最大速度値(全検出器分) |
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即時校正 | 即時に校正記録を実施 | ||
即時記録 | 即時にデータ収録を開始 | ||
定時校正 | 指定日時に校正記録を開始(毎月/日/時 繰り返し動作指定可能) | ||
定時記録 | 指定日時にデータ収録を開始(毎月/日/時 繰り返し動作指定可能) | ||
後トリガ | 指定日時から指定秒間の震動記録を過去1年前まで遡って記録可能 | ||
その他記録 | 動作履歴、設定履歴 | ||
記録形式 | 波形データフォーマット | WIN32形式 | |
データ回収方法 | リムーバブルディスク( USBメモリ(FAT32またはexFAT) ネットワーク(リモートPC上のWEBブラウザデータダウンロード) ネットワークドライブ(ネットワーク上の共有ドライブ) |
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外部出力 | シリアル | D-sub9ピン(オス)×3(うちメンテナンス用×1) | |
イーサネット | RJ-45 ×1 (1000BASE-T、TCP/IP、UDP/IP、SSH、ソケット通信) | ||
イーサネットプロトコル | TCP/IP(http、ssh) | ||
無線LAN | 無線LAN×1(標準:IEEE802.11g) | ||
USB | Aタイプ×2(USB2.0) | ||
接点出力 | 無電圧A接点×4 以下の接点を出力する(下記以外にも装置内ステータスを任意選択可・以下は設定例) 1) 地震発生でON、記録終了時にOFF 2) センサ(ADコンバータ)エラー時にON、正常時OFF 3) 時刻同期はずれ時にON、同期でOFF 4) 校正記録異常時にON 5) AC100V通電中にOFF、停電検知時ON、復電時OFF 接点容量 DC30V・1A(最大) 耐電圧 接点部とコイル間AC1800Vにて1分間(10mA以下) 接点間AC750Vにて1分間(10mA以下) 出力端子 端子台(M3) |
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ユーザI/F | WEBブラウザ | 状態画面、記録一覧画面、ログ画面、設定画面、メンテナンス画面、パスワード認証画面、管理者画面、波形表示機能、 ダウンロード機能、収録装置状態表示等 |
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フロントパネル表示 | 運用状況、USBメモリ保存、印刷操作(内蔵プリンタ)、収録装置基本設定(確認・設定表示) | ||
補助機能 | 簡易NTPサーバ | ネットワーク経由でパソコンの時刻合わせ(GPS/RTC動作モード時に限る) | |
内蔵プリンタ | 印字方法 | 感熱ラインドット方式 | |
印字ドット数 | 384ドット(64ドット×6時分割制御) | ||
ドット密度 | 横8dot/mm、縦16dot/mm | ||
印字幅 | 48mm | ||
用紙幅 | 57.5±0.5mm | ||
用紙厚 | 59〜75μm | ||
印刷内容 | 機器名、起動時刻、記録長、プリトリガ・ポストトリガ時間、震度階、計測震度、最大値、波形図、記録一覧、装置情報、 装置状態変化 |
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通信 | 外部通信 | TCP/IPデータ伝送、シリアルデータ伝送、総合河川情報データ伝送、Centoデータ伝送、IDCデータ伝送、 気象庁検定データ伝送(シリアル/LAN)、WIN32データ伝送 |
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電源 | 入力 | AC100V±10%(50/60Hz)、DC+11V〜17.5V(起動時は12.9V以上) | |
出力 | 弊社機器接続用 | ||
停電補償(18ch時) | 約1.5時間(バッテリ初期状態、満充電、周囲温度25℃、CentoADCを6ユニット接続時、内蔵プリンタ停止、 ディスプレイ消灯、外部電源未接続時) |
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環境条件 | 使用温度 | 0〜50℃ | |
使用湿度 | 80%RH以下(結露なきこと) | ||
寸法 | 480(W)×350(D)×149(H)mm(ラック取付金具含む、その他突起部除く) | ||
重量 | 約11kg |
※仕様は予告なく変更することがあります